加々見 「24日と言えば、世間的にはかなり重要な日ですけど、そんな大事な日を一緒に過ごすのに、まだ彼氏ではないと?」
瞳 「まだだね。プレゼント次第かな」
加賀見 「かしこまりました。頑張ります」
上は以前書いた『きょうは会社休みます。」の第9話ですね。
書いてあるとおり日本での12月24日のクリスマスイブは、恋人どうしで過ごす大事な日になっていますよね。
しかも、女性に限定するなら、
一緒に過ごす恋人がいる女性は勝ち誇った顔で優越感に浸り、シングルベルの女性は負け組になったような寂しい、一年で一番嫌な日になるんじゃないのかな。 ← ネットで読んだ推測です(笑)
だけど、恋人どうしで過ごすのは日本だけのようですね。
海外では、クリスマスイブは家族で過ごすようです。
先日ミュージックフェアーに出演していたJUJUさんが言っていましたけど、ニューヨークに住んでいた時、いつも賑わっているタイムズスクエアはクリスマスの時だけ人がいなくなるのでそこを大手を振って歩くのが楽しい、と言っていました。
まるで30年前のコンビニも無く商店も全く開いていない元旦の日中に、誰もいないゴーストタウンのような町中を車で走るのが大好きだった自分みたいです(笑)
では、どうして日本だけ恋人と過ごす夜になったのでしょうね。
自分、だてに長く生きていないので(笑)、ちょっと昔のことを思い出してみました。
すると、あることに気がついたんですよ。
それは、1980年以前のイブの記憶がない。
そして、
1980年以降のイブの記憶は、一人寂しく思い出したくもない(笑)
まあ、1980年以前は、中高生だったので他に興味があったのか?または、単なるガキだったのか?
実際、クリスマスイブといっても大したことはなかったんじゃないかと思うんですよ。
それが、1980年を境にして全く違った気持ちのなっているんですよね。
それは、どうしてなんだろ?
と考えて一つの結論にたどり着きました。
それは、
1980年の12月にこのアルバムが発売されたからです。
松任谷由実さんの10枚目のオリジナルアルバム『SURF&SNOW』
この中に今では誰でも知っていると思われるこの曲が入っていたんですね。
恋人がサンタクロース
作曲︰松任谷由実
作詞︰松任谷由実
昔 となりのおしゃれな おねえさんは
クリスマスの日 私に云った
今夜 8時になれば サンタが家にやって来る
ちがうよ それは絵本だけのおはなし
そういう私に ウィンクして
でもね 大人になれば あなたもわかる そのうちに
恋人がサンタクロース 本当はサンタクロース
つむじ風追い越して
恋人がサンタクロース 背の高いサンタクロース
雪の街から来た
あれから いくつ冬がめぐり来たでしょう
今も彼女を 思い出すけど
ある日遠い街へと サンタがつれて行ったきり
そうよ 明日になれば
私も きっと分かるはず
恋人がサンタクロース 本当はサンタクロース
プレゼントをかかえて
恋人がサンタクロース 寒そうにサンタクロース
雪の街から来る
恋人がサンタクロース 本当はサンタクロース
つむじ風追い越して
恋人がサンタクロース 背の高いサンタクロース
私の家に来る
恋人がサンタクロース 本当はサンタクロース
プレゼントをかかえて
恋人がサンタクロース 寒そうにサンタクロース
雪の街から来る
恋人がサンタクロース
そう、実は恋人がサンタクロースだったんですよ。
煙突から入ってくる変なジジイじゃななかったんですね。
1980年12月から日本では、サンタさんは爺さんではなく、カッコいい男性になったんですよ。
だけど、
背の低いサンタだって多々いるでしょうね(笑)
中年ジジイのサンタだってきっといるはず(笑)
ということで、シングルにとって一番良くない日を作ったのは、あのJポップ界の巨匠、ユーミンさんだったんですね。
だけど、
当時からユーミンさんは人気はありましたよ。
でも、
この曲はアルバムの中の一曲なんですよね。
ラジオから流れていたのは聞いていましたが、
実際に録音して聞きだしたのはもっと後なんですよ。
だから、
1980年当時は、ユーミンさんのファンの中で知られていた歌に過ぎなかったんじゃないかな、なんて思ったのですが。
僕も実際に聞いて好きになったのは、この方がカバーしたからなんですよね。
『金色のリボン』(きんいろのリボン)は、松田聖子のクリスマス企画アルバム。1982年12月5日発売。発売元はCBSソニー。
松田聖子さんです。
この方が歌ったことにより日本中に広まったんじゃないかな。
サンタクロースは変なジジイじゃなく、カッコいい彼氏だったって(笑)
これ、メチャいいな。
これじゃ~流行るよね。
ということで、結論ですが、
シングルにとっては一番寂しい日の原因を作り、それを広めたのは、ユーミンさんと聖子ちゃんです。
恨みましょうね(笑)
最後に、
僕の推測はこうなりましたが、実際、僕より歴史を長く見てきている諸先輩方の意見は違うかもしれません。
本当はどうなんでしょうね?
おわり
【追記】
昨日の札幌ファクトリーのブログを間違って消してしまいました。
画像だけアップしましたが、コメントをくれた方、いいねを付けてくれた方、どうもすみませんです。